地獄の果てでキミを愛す
睡眠薬で桜を眠らせてから1週間が経った。


食事や風呂、トイレ。
それ以外はずっとコイツと体を重ねている。


どれだけ愛しても
どれだけ肌を重ねても


桜は俺を受け入れはしなかった。



「いやぁっ……」



掠れた声が俺に向けられる。

1週間の間、お前が俺に言うのはそればかりだ。



「どうして……どうしてだよ!
俺の事好きだって言ったじゃねぇか……」

「あぁっ……」



お前の体はちゃんと俺に反応するのに
俺を求めるのに……。


何でお前の心は俺を求めない……?


何で俺を拒否するんだっ……。
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