地獄の果てでキミを愛す
コイツを失う事が嫌だった俺は


“監禁”という下劣な犯罪に手を染めてしまった。


普通の人間なら頭に浮かんでも行動まではしないだろう。


でも俺は監禁に免疫があった。


俺のダチに監禁が趣味という変わった男がいた。
顔は格好良いのに勿体ない奴だと思っていたが……。


まさか俺がアイツと同じ道を行くとは夢にも思わなかった。



首輪も鎖も
以前アイツから貰ったものだった。



あの時は『こんな物いらねぇよ』とか『迷惑だ』くらいにしか思わなかったが……。
この時ばかりはアイツに感謝した。



アイツのお蔭で
俺と桜は一緒にいられるんだから……。
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