地獄の果てでキミを愛す
「まあいいや」

「こ、来ないでっ……!!」



ジャラジャラと金属音が響き渡る。

私は布団を掴んだまま後ずさる。


でもそんな抵抗も無意味だって分かっているんだ。



「すげぇいい、その顔」



涙でグシャグシャの私の顔。
恐怖で声すら出ない無様な私。


そんな私を惚れ惚れとした顔で見るのは直哉くらいだと思っていた。


でも違う、亮太は……。
それ以上に私を愛おしそうに見ていた。



「なに……何なのよ……」



溢れ出す涙を拭う事もせずに
亮太を睨みつける。
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