地獄の果てでキミを愛す
「こんな首輪されて、鎖で繋がれて、手錠されて。
それでも嬉しそうに直哉に抱かれて……変態だね桜は……」



クスクスと笑いながら
ベッドに上がってくる亮太。


私は恐怖からか動くことも出来なかった。



「本当にイイ声で鳴くよね。
聞いてるだけでムラムラしてさ……。
抑えるの大変だったんだから……」


笑いながら言う亮太に目を見開かずにはいられなかった。


だって。


声って……。
何を言っているのだろうか……?


外まで私の声が聞こえていた?
そんな事はないだろう。


それに……。


彼の視線は私の首輪に注がれていた。



「まさか……」



私も首輪に視線を向ける。
その瞬間、亮太は思い切り笑いだした。


今まで耐えていたのだろう。
お腹を抱えて笑っている。
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