君と秘密のラブレッスン
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私立結ノ宮学園高等部。
名門大学に毎年多くの合格者を出している、全国屈指の全寮制の進学校だ。
学年末テストでAクラスから完全成績順に割り振られるクラスは、1学年6クラス。
広大な敷地には高等部と中等部の校舎や体育館のほかに、男子寮、女子寮、食堂と部活棟が並び、グラウンドにはテニスコートや室内プールが隣接している。
部活もそれなりに盛んではあるが、基本は勉学中心。
部活は活動時間がきっちり制限されていて、入部は強制ではないから、所属しない生徒も多い。
────私、桜木亜深(さくらぎ つぐみ)もその一人。
高等部からの、いわゆる『編入組』である私は、勉強についていくのが精一杯。
部活に割くような気力も体力もなかった。
中学の頃はソフトボールをやっていたから、できれば続けるか、せめてマネージャーでもいいからやりたかったけれど、入学して早々に諦めた。
公立の中学にいたころは勉強は得意な方で、授業を聞いていればそれなりに理解できた。
テスト前に切羽詰まって徹夜するようなことはなかったし、むしろ勉強は好きだった。
だからこそ、この高校に入れたんだけど。
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