君と秘密のラブレッスン

「それ、昨日も言ってたから。もう諦めなって。つぐみに早起きは向いてないんだよ」

「あたしもそう思うな~」


新菜と咲ちゃんにばっさり斬り捨てられた私の決意。

……不本意ではあるけれど、私も早起き出来る自分が想像できない。

ふたりのあんまりな言い草にも、反論できなかった。


「あ、そうだ、新菜。さっき崎本くん来てたよ。惜しかったね、あと少し早く着いてたら見られたのに」

「えっ!?」


咲ちゃんの言葉に、新菜の表情が変わった。


「佐川くんに用事だったみたい。はああ、かっこよかったぁ」


そのときの様子を思い出しているのか、咲ちゃんはうっとりと夢見るような表情を浮かべている。

そんな咲ちゃんを見たあと、キッと眉をつり上げて新菜が私に視線を向けた。


おおお、可愛い子に睨まれると、迫力満点……!


「つぐみ、やっぱり諦めるな!明日は7時には起こすからね!!」

「ええええ!?」


いつもより1時間近く早いんですけどー!

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