Cronus Link(クロノス リンク)
ダンッ、バリンッ!!
弾が当たり、あたしを包んでいたアクリルの壁が割れて粉々になる。
「わぁっ!!」
お、落ちるっ!!
支えを失って、あたしはそのまま地面へと落ちていく。
「よっとー!!」
落下を覚悟して目を瞑っていると、誰かに抱きとめられる。そっと目を開けると、そこにはタスクがいた。
タスク、近いっ……。
男性とここまで近い距離になった事は今まで無い。だからか、近すぎる距離に頬が熱くなる。
「怪我ないか、朱里」
「あ……うん!ありがとう、タスク」
あたしを受け止めてくれたんだ……。
不思議、会ったばかりなのに、安心する。