Cronus Link(クロノス リンク)
「ここは、食堂だ」
次に案内されたのは、食堂だった。
まだ昼前なので、ご飯を食べている人はいない。
「おーい、コックさん!!」
タスクの呼び掛けで、遠くから、コックさんが走ってくる。
「リーダー!こんな所に用ですか!?あ、間食はダメですよ!いっつも、つまみ食いに来るんですから!」
コックさんは、タスクをたしなめる。
「コック!それは秘密だろ!朱里にガキだと思われる」
2人はすごく仲良しに見える。
なのに、コックって、役職の名前で呼ぶなんて、変わってるなぁ…。
「朱里、とはそちらのお嬢さんで?」
ボーッと、そんなことを考えていると、コックさんがあたしに笑いかけてくる。
「あ、はい!朱里と言います、よろしくお願いします!」
「明るいお嬢さんですね。私は、コックと言います。歳は、33歳になるので、朱里さんよりはおじさんですね」
お、おじさん!?
33歳には見えないし、普通に優しくて包容力のある、お兄さんだ。