「一体なんだっていうのよ」



学校へと向かう途中、ついこぼしてしまった言葉だ。



「−−−がすっごく・・・って、え??」



隣で別の話をしていた澪(ミオ)がショックを受けたような顔をした。



「アリカ??私、何か変なこといった??」




私が発した言葉を自分に向けられたと勘違いしたのだろう。




「ううん、そんなことないよ。続きは??」




澪は、私の事を訝(イブカ)しげな眼で見たが
すぐにさっきの話の続きをしゃべりだした。



そう、さっきの言葉は澪にではなく、あの”夢”に向けたものだ。




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