放課後になり、私はただぼーっと机に突っ伏していた。



「はぁ・・・」



橋崎、はしざき・・・



うーん、と唸るが、いくら考えても私が知りたい人の記憶は出てこない。



・・・どこか街の中でみたのかな??



「ア〜リカっ♪」



頭上から聞き慣れた声が降ってきた。
だが、それに答えるだけの気力がない。


「アリカ??・・・具合悪いの??」



私が反応を示さないと、澪は真面目な声音で聞いてきた。



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