もっと、キスして


相変わらずこの時間のこのコンビニは暇だ。



もうちょっと遅い時間から深夜にかけてが多くなる時間。

他のコンビニはどうか分かんないけど。




「で、凛。入学式はどうだったの?」


暇だと楓の口がよく喋る。


おかげで暇しすぎないからいいんだけど。



「どうだったって…。」



「だって今の海聖すごいんでしょ?

すっごいイケメンがいるって聞いたんだけど。」



「え、なに。その人たちのことについて聞きたいわけ?」


「当たり前じゃん。」



楓ももういい年なのにそんなに目ぇキラキラさせなくても。



「明日からお昼一緒にたべろとか言われた。」


「何その急展開。」


「え、やっぱそう思うよね。」


「いや違う。どうしてそうなったの。

いろいろ省きすぎでしょびっくりするわ。」


あ、そういうこと?


話すまでしつこく聞いてきそうなので今日あったことを全部話した。



「うっわーやっぱ美人はいいね。」


「なに言ってんだか。」


「でも凛気をつけなよ~?

女の嫉妬はバカほど怖いんだから」



そこなんだよね…分かってるよ私も。



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