もっと、キスして



「凛。」


「ん…?」


「起きて飯食え。」



龍青が頭を撫でながら優しい声を落とす。


「うん、起きる。」


ベッドから出るとキッチンへ向かう。


部屋へのドアを開けると美味しそうな匂いが部屋から私を誘った。



「いいにおーい。」


「お前匂いに敏感だな。」


「いい匂いが好きなだけだし。」



フレンチトーストを食べて、来てすぐハンガーにかけてもらった家から持ってきた制服を着て、髪を整える。


そしてほんのちょっとだけ化粧をして。



「できたよ。」


「早いな。」



もう準備完了してた龍青に声をかけて学校へ向かった。


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