もっと、キスして
「凛のばか…」
「大貴も。」
「っまあ、そこまで…鈍感じゃねーけど、さあ…」
じゃあ付き合っちゃいなよほんと。
この2人マジでお似合いすぎるから。
まあ学校の女子は黙ってないだろうからもうしばらく警戒しなきゃ行けなくなるけど。
…今までなにも起きてないんだし…大丈夫だと思う。
「…俺は…、ちのが好き。」
「っ!?」
「すぐそうやって恥ずかしがるとこも、
女の子らしくて可愛いところも、
感情が全部顔に出るところも。
だから、ちのの気持ちが聞きたい。」
「わ、わたし、も、大ちゃん、が…すき、です。」
しっかり顔を見ていった大貴とは正反対に、
頬を真っ赤に染めてやっとの声で絞り出すように言ったちの。
「ちの。俺と、付き合って。」
大貴のその言葉にちのは顔をあげて大貴を見つめる。
一筋の涙を流すと同時に、
「はい…っ、よろしくお願いします…!」
って満面の笑みを見せた。
「ちの悲しませたらまじで承知しないからね、大貴。」
「分かってる。」
なんだか、大切なふたりが結ばれるってすごく幸せなことだと思った。