輪廻屋物語
序章
「ねえ、ねえ、輪廻屋って知ってる?」

「何それ?」


「輪廻屋って言うのはね、赤い糸で結ばれた者同士を引き合わせたり、生涯の友達となる人や良きらライバルとなる人と合わせたり、必要に応じて、何個前の前世も見せてくれるって」


「それって、人だけなの?」


「違うらしいよ?動物とか妖怪とか、人外の者達の事もやってるんだって」

「へぇ!会ってみたいね。」 

「それがね会えないらしいの」

「会えない?」

「正確には会っても誰が輪廻屋か、分からないらしいの。姿形を変えているから。」

「そうなんだ・・・でもきっと私達も会ってるよね。」


・・・・・・リン

「クスッ」鈴の音を響かせ、輪廻屋は通り過ぎる。

人と人を引き合わせる輪廻屋。

そんな輪廻屋の物語を見てみませんか?



「人は必ず良い相手と繋がっている。
俺はそれを運ぶだけさ・・・」
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