輪廻屋物語
拷問されてから、もう数日が経ったと思う。


ほんの少し隙間から漏れる光で俺は判断していた。


「水朱鷺・・・水朱鷺・・・運命の相手には、もう会っている・・・。」



会っているって・・・


拷問に来ていたあの連中の中にいるの?



「あぁ・・・・今・・・はまだ・・・・言えない。」


そうかい。


所で、俺はあと何年生きる?


「あと、ざっと五百年位だ・・・。」


そうか・・・


キィ・・・・


あ、来た、じゃあな神・・・


「・・・・・・・ーーーー。」


神が何か言った気がしたが俺には聞こえなかった。


土「よぉ。奴らの居場所を吐いてもらおうか。」


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