秘密×散弾銃〜ヒミツ ノ サンダンジュウ〜
__ガチャ
『どうぞ……』
「ありがと!」
部屋の中にスミレを招き入れる
『どうしたの?何かあった?』
「ううん…私のことじゃなくてロナのことで」
『私のこと?』
訪ねてきた理由はロナの事だと言われ
首を傾げる本人、一体何の事なのだろうか
「ランジも心配してるとゆうか……
この間の身体能力ミッションの
実技あったでしょ?
あの日からロナなんか上の空とってゆうのかななんか違うってゆうか
あの時、倒れたってゆうのもあったし
それで何かあったのかなって(苦笑)」
『何も変わってないよ?
私は私でみんなと一緒にいたつもり
だったんだけど……』
「ほんとに?
私達が聞いてるのはね、向かってきた
銃弾を避けた時に打ち所が悪くて倒れたって
聞いてるんだけど」
『(スミレ達は知らないんだ……)
ううん…私ね
ミッションが終わってから倒れたの
なんて説明すればいいのか
上手く言えないけど…
本物の銃弾をこの手で撃って…それから
記憶がなくて、だからその時に倒れて』
ロナはもう一度あの時の記憶を
思い出すかのように自身の右手を確認した