秘密×散弾銃〜ヒミツ ノ サンダンジュウ〜
「え、じゃあロナは
ミッションはクリアしてるってこと?」
『そう…みたい』
( 陣教官はありえない仕方って言ってたけど)
「そうなんだ……
倒れてショック受けて気が沈んでる
のかな、なんて思っちゃった(笑)
ランジも感じてたんだよ?
あいつ自分の口で言えばいいのに
私と寮が同じ方が話しやすいだので
いいくるめちゃってさ!」
少し沈んだ空気が晴れていく
スミレはいつもの
元気さを感じさせる口調に変わったからだ
『はは(笑)
そうなんだ…ごめんね、心配かけて』
「ううん!
うちら10年以上も幼馴染やってんだし
少しくらいわかるってゆうか…
あ、それより
陣教官の呼び出しってなんだったの?」
スミレの言葉にロナは思い知らされる
ほんの少しの違和感でも
幼馴染だからこそ分かることがある
それはロナ、スミレ、ランジの
幼馴染の関係だからこその
テレパシーのようなものだと……
でもあの時感じた強力なパワーは
ロナはまだ言えずにいた
その事がまだ
誰にも知られていないことだけでも
ホッとしている自分が居た