* キラ✴︎キラ✴︎星《ヒカル》ひと−kirakira hikaru− *
黙っていたくはなかった。

私は自分から言った。

口をポカンとした細川クンは、
笑ってくれた。



私と細川クンが乗るブランコは揺れ続ける。

子供の頃を思い出すと笑えてくる。



…この背中を見てる日々、好き。

この肩幅も、私をチラッと見る目つきも好き。



嫌だよ。
…泣かないから。

少し泣いて…
すぐ枯れたんだよ。






「立って漕ぐか?」

「うん。いいよ」





手すりにつかまる。
どんどん高くなる。



それと同じように次第に私の気持ちもハイテンションに。

そして、揺れる。
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