Prison
あたし、相楽 紫(さがらゆかり)。

見ての通り極々平凡の高校一年生。

季節はもう11月過ぎようとしている時期だ。
学校生活は至って順調……だと信じたい……

詳しくは後ほどね。


あたしはテレビのリモコンを取ってテレビをつけると丁度ニュースが流れていた。

『続いてのニュースです。〇〇少年院にて14歳の少年囚人が昨日の深夜、脱獄を見計らい現在逃亡中です。』


ニュースの内容はどうやら囚人が脱獄したらしい。

おいおい、恐ろしいニュースやらないでよ。食べる気失せるじゃない・・・

〇〇少年院ってここからだと5キロあるな。

14歳って中学生じゃないか。何をしでかしたんだろう・・・


「あら、物騒ね〜。紫も気をつけなさいよ。」


「わかってるよ。脱獄囚と遭遇なんてまずないからね。ごちそうさま。」

あたしは苦笑し朝ごはんを食べ終えた。

リュックを背負って玄関へと向かった。

「いってきまーす。」

母さんはいってらっしゃいと見送りあたしは家へと出た。


風が冷たくもうこの時期だとマフラーが必要なのかなーと心の中で学校に向かう。
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