Prison

「おっはよー！ゆかりん！」

「おはよう沙織。」


明るく挨拶されたのはあたしの親友、中西沙織（なかにしさおり）。席が隣だったためすぐに仲良くなった。
沙織はポジティブで​男女問わず人気者である。


「今日も部活かー今日はどんな内容なんだろねー。」


「あたし正直行きたくないんだけども…」

「部長はそう簡単には承諾してくれないよ。退部したら絶対に怒られるね。」

「あたし、あの部長苦手。」

あたしはどよ～んという効果音が鳴りそうな雰囲気を漂せた。

あははと沙織は苦笑する。


部活行きたくない…本当は弦楽部に入ろうかと思ったけどなかったから敢えて帰宅部にしようと思ったら3年生の部長に半ば強引に入部されだけど正直この部に入ったの後悔した。




あたしは1-Bの教室に入り席に座る。

鞄の中に入っていた教科書などを机の引き出しに入れ１時間目の用意をする。