Prison
「そうか、それはそれで結構だ。
ところで中西。心霊現象の情報は見つかったのか？」

「はいはーい！」

沙織は鞄の中から小さいメモ帳を取り出した。
いつも持ち歩いているやつだ。


「街の聞き込みをしていたところ特に多かったのは上柚木公園です。
この公園ではよく心霊現象がよく起こります。公園内の山吹橋、展望広場、野球周辺、池などで霊が目撃されています。他にも旧小峰トンネルやら旧旧吹上トンネルなどが有名ですね。」


沙織は長々とメモに書いてあることを読み部長に報告した。

凄いなぁ、ここまで調べるなんて。

みなさん、あたしが部活をやるの面倒だった理由がお分かり頂けるだろうか。

「中西にしては上出来だ。
僕たちオカ研は明日調査しに行こうと思う。」

そう、あたしの入っている部活は8人しかいない。
オカルト研究会。通称『オカ研』に入っている。
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