COOL GIRL
そんな高校に入学してしまった私は、毎日を怯えながら生活していた。
ちょっと目を合わせたり、相手の怒りを買ってしまうと胸ぐらを掴まれ、恐喝に遭う。
もちろん私も例外ではなく………。
「どこに目ェつけてんだよ」
曲がり角を生き良いよく走ってきた相手とぶつかり、倒れた私に男が文句をつけてくる。
その背後には二、三人の男たち。
「金出せよ。それで許してやるわ」
私の荷物を奪い取って、財布を探す男たち。
恐怖で倒れたまま動けず、声も出せなくて震える。
そこへ現れたのが、藤野だった。