桜道【実話】
『はい雛ちゃんから!』


《雛から?》



健康祈願のお守りだった。



《どしてナオが?》


『あ~たまたま

これ買ってたら会ったん

だよ…はい!』



ナオは

あたしの手に

お守りを握らせた。



【えっ?

これって…なんで??】



あたしの手の中には

赤い安産祈願のお守りが

あった。



『ちゃんと神様にお願い

してきたからなっ!』



【なんで…なんでよ?

なんでそんな事すんのよ

なんなの…よ…】



あたしは急に現れた

ナオが何を考えてるのか

分からずイラだった。



《ねぇ何しに来たの?》



あたしは

冷たく言い放した。




『タバサ結婚しよう!

ふたりの赤ちゃん産んで

欲しい!!』




勘違いでされた

2度目のプロポーズが

本当になった――――






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