桜道【実話】
『拓ちゃん?帰り女の子

どうします?!』



【ん?どうします??】



あたしはナオと拓ちゃん

の意味深な会話が気にな

った。



「乗る?!」


拓ちゃんが雛に聞く。


「…うん!」


雛が嬉しそうに拓ちゃん

に寄り添った。



【雛…やっぱり!】



『そうすか!じゃあ俺も

送りますんで…お疲れっ

す!タバサ?行くぞ~』


ナオがあたしの手を取っ

た。



《あっ…うん…雛

じゃあ電話するね!

気をつけてね!》


あたしは雛が心配だった。


「うん!タバちゃんも~

電話するよ!」


あたしと雛はバイバイを

した。



「あれ~お前らもう決まっ

ちゃったの?!」


あの輪に居た男の人が近

寄ってきた。



『あーそうっす!

もうダメですよ!!』




あたしの手を握る

ナオの手に

力が入った――――




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