桜道【実話】
温かい家庭
翌日
病院に迎えに来たのは
お兄ちゃんだった。
(帰るぞ!)
《あっ…うん》
車の中は静かだった。
《ねぇ…
誰か来なかった?》
昨日はナオが家に来る
はずだった。
(俺さっきスキーから帰
ってきたから分かんな
いな~オヤジがずっと家
に居たんじゃない?)
《そう…》
お父さんがずっと家に?
もしかして
ナオと逢った?
ナオは何で病院に来てく
れなかったの?
【ナオ…ズキン】
あたしは不安だった。
今は大事なポケベルも
持ってない。
(何か食べるか?
タバサの好きなチキンで
も買って帰るか?)
《…ぃぃょ
早く帰りたい》
早く
ナオに連絡を取りたい。
そして
ナオとあたしの
赤ちゃん…
謝りたい――――
病院に迎えに来たのは
お兄ちゃんだった。
(帰るぞ!)
《あっ…うん》
車の中は静かだった。
《ねぇ…
誰か来なかった?》
昨日はナオが家に来る
はずだった。
(俺さっきスキーから帰
ってきたから分かんな
いな~オヤジがずっと家
に居たんじゃない?)
《そう…》
お父さんがずっと家に?
もしかして
ナオと逢った?
ナオは何で病院に来てく
れなかったの?
【ナオ…ズキン】
あたしは不安だった。
今は大事なポケベルも
持ってない。
(何か食べるか?
タバサの好きなチキンで
も買って帰るか?)
《…ぃぃょ
早く帰りたい》
早く
ナオに連絡を取りたい。
そして
ナオとあたしの
赤ちゃん…
謝りたい――――