桜道【実話】
《あのねナオ…》
【言わなくちゃ…ドクン】
『ん?』
【ドクン…ドクン!!
ぁぁ…言いづらいょ…】
《あ…あか…》
『あっ!タバサごめん
俺のトラックの順番が
きたから又後でな~』
《えっ?!》
電話は切れた。
【大事な話なのに…】
でも
あたしは内心ホッとして
いた。
本当は
ナオに言うのが怖い。
コンコン!!
(飯、出来てるぞ~)
お兄ちゃんの声が
聞こえた。
あたしは両親と顔を合わ
せたくなかった。
ご飯もいらない。
それでも
あたしは
恐る恐るリビングの扉を
開けた――――
【言わなくちゃ…ドクン】
『ん?』
【ドクン…ドクン!!
ぁぁ…言いづらいょ…】
《あ…あか…》
『あっ!タバサごめん
俺のトラックの順番が
きたから又後でな~』
《えっ?!》
電話は切れた。
【大事な話なのに…】
でも
あたしは内心ホッとして
いた。
本当は
ナオに言うのが怖い。
コンコン!!
(飯、出来てるぞ~)
お兄ちゃんの声が
聞こえた。
あたしは両親と顔を合わ
せたくなかった。
ご飯もいらない。
それでも
あたしは
恐る恐るリビングの扉を
開けた――――