桜道【実話】
ふたりの願い
コンビニで買い物をして
ナオの家に行った。
ふたり共、無口だった。
久しぶりのナオの部屋。
【ぁっ…これ…グスッ】
テーブルの上には
[はじめてのパパ]と
書かれた
育児本が置かれていた。
《ナオ…この本…》
『あ~俺何にも赤ちゃん
の事知らなかったから
読んでみた!』
ナオに笑みが浮かんだ。
【キュン…ナオ…】
《ナオありがとうね
グスン…ごめん…ね…》
あたしは本を抱きしめ
泣いた。
『謝るなよ
誰も悪くないよ!』
《だって…ヒック…ナオは
赤ちゃん欲しかったんで
しょ?なのに…グスグス》
『もう、泣くな…
赤ちゃんも泣いてるぞ!
いつか…きっと
俺とタバサの赤ちゃんに
逢えるよ!』
《グスッ…ヒック…うん!
きっと…逢えるよね?
ナオとあたしの
赤ちゃんに…グスン》
いつか
ふたりの
赤ちゃんに逢える日を
願った――――
ナオの家に行った。
ふたり共、無口だった。
久しぶりのナオの部屋。
【ぁっ…これ…グスッ】
テーブルの上には
[はじめてのパパ]と
書かれた
育児本が置かれていた。
《ナオ…この本…》
『あ~俺何にも赤ちゃん
の事知らなかったから
読んでみた!』
ナオに笑みが浮かんだ。
【キュン…ナオ…】
《ナオありがとうね
グスン…ごめん…ね…》
あたしは本を抱きしめ
泣いた。
『謝るなよ
誰も悪くないよ!』
《だって…ヒック…ナオは
赤ちゃん欲しかったんで
しょ?なのに…グスグス》
『もう、泣くな…
赤ちゃんも泣いてるぞ!
いつか…きっと
俺とタバサの赤ちゃんに
逢えるよ!』
《グスッ…ヒック…うん!
きっと…逢えるよね?
ナオとあたしの
赤ちゃんに…グスン》
いつか
ふたりの
赤ちゃんに逢える日を
願った――――