桜道【実話】
何も返答が無い。



【え~起きてないの?】



あたしは焦った。



《あの~

買い物に行ってきます》



やはり返答は無い。



ちょっと腹が立った。



そのまま家を出た。




公衆電話が目に入る。



【みんな

仕事行ったのかな?】



ちょこちょこ家族の事が

頭をよぎる。




買い物を済ませ

あたしは

ドキドキしながらドアを

開けた。



【あぁ~よかった!】



ドアの鍵は

掛かっていなかった。




静まりかえった部屋の中


2つのテレビの音が

混じりあって

聞こえてくる――――




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