桜道【実話】
朝日が昇り始めた。
『タバサ、荷物積むから
待っててな!』
ナオは
トラックから降りて
荷物を積み始めた。
今日
初めてナオの仕事を見た。
ほとんど
休む暇なんてない。
それでも
ナオは笑顔を絶やさない。
《ナオ
愛してる…ょ…ウフフッ》
あたしは誰も居ない
トラックの中で
ささやいた。
『お待たせ!』
【ドキン!!】
《あっ!お帰り!!》
『何びっくりしてんの?
もしかして寝てた?』
《あっうん~ちょっと》
あたしは焦った。
『風邪ひくから後ろで
寝な~』
《うん!》
あたしは座席の後ろの
狭いとこで毛布に
くるまった。
『じゃあ、動くぞ!』
《は~い~》
ナオの後ろ姿もカッコ
よかった。
【ドキドキ…】
信号待ちの度に
あたしに触れる
ナオの手が温かい。
【ナオ…キュン…キュン】
夢の中みたい。
【イッ!イタッ!!】
寝返りをうった
あたしの頬に
痛みが走る――――
『タバサ、荷物積むから
待っててな!』
ナオは
トラックから降りて
荷物を積み始めた。
今日
初めてナオの仕事を見た。
ほとんど
休む暇なんてない。
それでも
ナオは笑顔を絶やさない。
《ナオ
愛してる…ょ…ウフフッ》
あたしは誰も居ない
トラックの中で
ささやいた。
『お待たせ!』
【ドキン!!】
《あっ!お帰り!!》
『何びっくりしてんの?
もしかして寝てた?』
《あっうん~ちょっと》
あたしは焦った。
『風邪ひくから後ろで
寝な~』
《うん!》
あたしは座席の後ろの
狭いとこで毛布に
くるまった。
『じゃあ、動くぞ!』
《は~い~》
ナオの後ろ姿もカッコ
よかった。
【ドキドキ…】
信号待ちの度に
あたしに触れる
ナオの手が温かい。
【ナオ…キュン…キュン】
夢の中みたい。
【イッ!イタッ!!】
寝返りをうった
あたしの頬に
痛みが走る――――