桜道【実話】
《あたし?

家の近くまで送ってもら

っただけだよ~》


「ナオくん

すぐ帰っちゃったの?」


《うん~スキーに行くと

かで急いでたよ!》


「そうなんだ~

次逢う約束した??」



【ドキン…約束…】



ナオの顔が浮かぶ。


《スキーから帰ったら連

絡するって!携帯番号聞

いたょ~》


ナオがくれた白い紙を

手帳に挟む。


「あたしも拓ちゃんに教え

てもらった!!」


雛の嬉しそうな声。



《雛~?拓ちゃんに恋し

たでしょ??》


あたしは笑いながら意地

悪っぽく聞いた。


「…うん。拓ちゃんが部屋

に入ってきた時からずっ

と気になってて!」



雛は

拓ちゃんに恋をした。



《やっぱ~??そんな気

がした!いーじゃん~

応援するよ~~》



「うん!!タバちゃんはど

うなのよ~?」



【ドキッ…あたし…】




あたしは

まだ

よくわからない――――




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