桜道【実話】

クリスマスプレゼント

「タバちゃーん見たよ!」


南と雛が校門で待って

いた。


《あっおはよ!》


「なになに?昨日はお泊

まりだったの?」


冷やかす南。


《違う違う~朝迎えに来

てくれただけだょ~》


「ナオくん仕事休み?

いいなぁ~クリスマス

だもんね~」


《拓ちゃんは?》


「仕事だって…

クリスマスの休みは毎年

順番で取るみたい!」


雛が寂しそうに教えて

くれた。


《そうなんだ

でもナオも夜には又仕事

行っちゃうからね…》



一番一緒に居たい

クリスマスの夜に

バイバイしなければなら

ない。



「もー二人共暗いよ?

雛も夕方会えるんだし

タバちゃんも朝から一緒

なんだからさ!

クリスマス楽しも?」


明るい南に元気を貰えた。



南の彼氏は別の高校

だった。


お互いバイトが忙しくて

中々会えないらしいけど

今日は特別だった。




あたし達は

幸せな気分でクリスマス

を迎えていた――――




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