桜道【実話】
第六章

トンネル

《突然行って平気?》


『んっ?あー俺んち誰も

いないから!』



【ドキン!!】



あたしは顔が熱くなった。




『ちょっとコンビニ寄っ

てくぞ?』


《あっ…うん》


ナオはジュースやお菓子

それと…

お弁当を買っていた。


《お弁当?》


『明日の朝のなっ!』



【あぁ~トラックの中で

食べるんだね~】



ナオ偉いね。



あたしは全て親任せで

過ごしていた。




『タバサに見せたいもの

があるんだ~』


車を走らせながら

あたしを抱き寄せる。



【ドキン…ドキン…】



《え~なになに??》


今日あたしの心臓は何度

も高鳴る。




『あそこだよ!!』



ナオが見せたかったもの



それは

左右に木々がある道。





樹木の

トンネルだった――――






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