桜道【実話】
《ねぇナオ~兄弟は?》
『姉ちゃんがいるよ!
結婚して出てったけどな
もう子供もいるよ~』
あたしはナオの胸に
優しく包まれていた。
『俺も
早くここから出たい…』
その一言でナオの今の
生活がわかった気がした。
あたしは両親も兄弟も
居て当たり前だった。
居なくなったら…なんて
考えた事もなかった。
ご飯もお弁当も当たり前。
小遣いも…
わがままも…
だから家から出たいなん
て思った事がない。
《オバチャンって…
いつからいるの?》
あたしはナオがどの位の
間こんな気持ちで過ごし
ていたのか知りたかった。
『あー
母さんが死んで
すぐだったかな…』
ナオの声が
少し震えていた――――
『姉ちゃんがいるよ!
結婚して出てったけどな
もう子供もいるよ~』
あたしはナオの胸に
優しく包まれていた。
『俺も
早くここから出たい…』
その一言でナオの今の
生活がわかった気がした。
あたしは両親も兄弟も
居て当たり前だった。
居なくなったら…なんて
考えた事もなかった。
ご飯もお弁当も当たり前。
小遣いも…
わがままも…
だから家から出たいなん
て思った事がない。
《オバチャンって…
いつからいるの?》
あたしはナオがどの位の
間こんな気持ちで過ごし
ていたのか知りたかった。
『あー
母さんが死んで
すぐだったかな…』
ナオの声が
少し震えていた――――