桜道【実話】
『タバサ風呂入るか?』



【えっ??風呂?!】



『入るなら沸かすよ?』


《あっ…

あたしはいいよ~》


あたしは

照れながら答えた。



【さすがに

お風呂は…ね…ドキドキ】



『じゃあ~待っててな』


ナオはシャワーを浴びに

行った。



あたしはナオの部屋で

テレビを見ていた。



【ん?】



台所から何かを炒めてい

る音と共に換気扇が回り

始めた。



お父さんの声がした。



食器の音も聞こえた。




それは明らかに

夕食が始まった音だった。




ナオにはカレーのお弁当。




お父さんとオバチャンは

ナオ抜きで

食卓を囲む――――




< 72 / 158 >

この作品をシェア

pagetop