桜道【実話】
《おまたせ~》
『おう!』
もうすぐ日が沈む。
『俺んち行く?』
【ドキン!】
《うん!》
ナオが仕事に行くまで
あと数時間。
コンビニでカゴいっぱい
のお菓子とジュースと
お弁当を買った。
ふたりで手をつないで
歩く路地。
【ナオ…あたし…ドクン】
こんな時でも
あたしの頭の中では
不安の塊が襲ってくる。
カタン――
いつものように
ポストを覗くナオ。
『んっ?』
《なに?どうしたの?》
『………』
ナオの返事はない。
郵便物の中の一通。
ナオは
その場で黄色の封筒を
開けた――――
『おう!』
もうすぐ日が沈む。
『俺んち行く?』
【ドキン!】
《うん!》
ナオが仕事に行くまで
あと数時間。
コンビニでカゴいっぱい
のお菓子とジュースと
お弁当を買った。
ふたりで手をつないで
歩く路地。
【ナオ…あたし…ドクン】
こんな時でも
あたしの頭の中では
不安の塊が襲ってくる。
カタン――
いつものように
ポストを覗くナオ。
『んっ?』
《なに?どうしたの?》
『………』
ナオの返事はない。
郵便物の中の一通。
ナオは
その場で黄色の封筒を
開けた――――