Kの実常
序幕
20××年1月、夜。
煙草をふかしながら空を眺める。手には先ほどコンビニで購入した唐揚げ弁当。人目を気にするように車道の端を歩いて行く。
すでに店じまいした雑貨屋を通りすぎ頃だった。突然、「はっ!」としてしまうほど芯から身震いする。すぐさま周りを見渡そうとしたが、一瞬で全てを理解した。すぐ横の雑貨屋の駐車場に頭に染み付いているワゴン車が入ってきた。立ち尽くしワゴンを呆然と見る。予想通り、腐る程目に焼き付くした男。ワゴンから下りるまで2秒程度であったが何倍、何十倍にも感じる。真冬の深夜、鳥肌が立つほど寒さだったにも関わらず異常な汗。呼吸も荒くなり過呼吸なのではないかと感じた。さまざまな考えが頭を過る。そうなった時点で最善の策はなかった。あとは自分でも訳の分からない行動だった…。
その後、事はとんとんと進んだ。
自宅に連れ戻され尋問を受け、後日話し合いを行ったあと退社が決まった。
こうして、晴れて生粋のフリーターとして足掻いて行くことになる。
煙草をふかしながら空を眺める。手には先ほどコンビニで購入した唐揚げ弁当。人目を気にするように車道の端を歩いて行く。
すでに店じまいした雑貨屋を通りすぎ頃だった。突然、「はっ!」としてしまうほど芯から身震いする。すぐさま周りを見渡そうとしたが、一瞬で全てを理解した。すぐ横の雑貨屋の駐車場に頭に染み付いているワゴン車が入ってきた。立ち尽くしワゴンを呆然と見る。予想通り、腐る程目に焼き付くした男。ワゴンから下りるまで2秒程度であったが何倍、何十倍にも感じる。真冬の深夜、鳥肌が立つほど寒さだったにも関わらず異常な汗。呼吸も荒くなり過呼吸なのではないかと感じた。さまざまな考えが頭を過る。そうなった時点で最善の策はなかった。あとは自分でも訳の分からない行動だった…。
その後、事はとんとんと進んだ。
自宅に連れ戻され尋問を受け、後日話し合いを行ったあと退社が決まった。
こうして、晴れて生粋のフリーターとして足掻いて行くことになる。