幼なじみの理想女子
だけどそんなどうしようもないバカな男をずっと好きでいる私はもっとバカ。
白石 那津。
特に可愛いわけでもなければ頭がいいわけでもないし、体型に自信があるわけでもない。
ほんと、普通すぎて笑えるくらい。
「泊まりは今度にするよ」
なによ。ニコニコしちゃってさ。
それにしても今度の彼女も大人っぽいなー……
やっぱり結斗あーゆう子がタイプなんだ…
「はぁ……」
「ちょっとちょっとー‼わっかりやすいため息つかないでよ」
「……彩夏」
私の向かいでパンにかじりつきながらため息をはく内山 彩夏 (うちやまあやか)は
小学校から大親友。
ちなみにいまはお昼休みです。
「あいつがあんなんなんて今に始まったことじゃないでしょ?」
「そうだけど……」