私のてのひらで踊りなさい。
序章
いつも通りの時間に家を出て
7:16分発の電車に乗り
そこから40分かけて登校。
学校から帰ると稽古事に勤しみ
母と夕食を済ませ
その日の授業の復習をして
早めの就寝。
なんの変則性もないままに
繰り返される日々。
友達とは時々話が合わないことがある。
母があまりテレビをつけないから
芸能やテレビ
後はゲームの話題なんかになると
まるでついていけない。
家での生活を友達に話すと
「大変だな」
「つまんないだろ?」
なんて決まりきった言葉が
返ってくるけど
けど俺にとっては当たり前のことで
変わる事なんてないと思っていたし
ましてや望んですらいなかった。
そんな灰色の日々を
出会ってまだ間もない君は
いとも簡単に塗り替えてしまったんだ。