最後の夏休み~運命の日まで~
「あ、あのね、」

かなこちゃんは退屈したのか私の言葉をさえぎり話しかけた。

「私たちと花火大会行かない?」

「え、僕が?」

「もちろん!」

「うーん、まぁ一緒に行く人いないからいいよ。」

私はうれしかった。

しかし、それ以上にかなこちゃんは喜び今日一番の笑顔を見せた。

「じゃあ、待ち合わせはA公園に7時ね!」
「わかったよ。」

慎也君は一緒に花火大会に行ってくれるので花火大会がいっそう楽しみになった。

帰り道にかなこちゃんが

「今日さ私の家にこない?」

「いいよ。」

「やったぁ!じゃあ一緒に浴衣選ぼ!」

「うん、わかった。」
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