最後の夏休み~運命の日まで~
先生からクラスごとに別れろと言われた後皆がまとまってバスに乗っていった。
もちろん、かなこちゃんはD組。
私はC組のバスへ。

自分は今から行くところがどこだかもわからず、バスの中で眠っているふりをしていた。

時々隣の人が自分に興味を持ち話しかけてはきたが、私はそのキャッチボールを出来るということはなく。ただただ相手からのボールを嫌な返し方をし、相手を怒らせてしまうだけであった。

一人でバスにずっとバスに乗っていると、当然やることがなくとてつもない暇が容赦なく襲ってくる。
私にとってはそんな暇の攻撃などいたくもかゆくない。
ただ強がってるだけだろ。と言われたとしても無理もない言い方だが、実際そうだ。
小学生の時からずっと黙りこくってる子供なのだから。

それよりも怖いのが人に話しかけられることだった。
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