最後の夏休み~運命の日まで~
「そっかそっか、ゆきあんまり服持ってないんだよね。」

「うん。今まで外に出かけるなんてことなかったから。」

かなこちゃんはどうしようか訪ねてきた。
好きな人の前ではお洒落をしたい。
それは当たり前のことである。

「じゃあさ、今日デパート行かない?」

突然の提案だったが、今日何もすることがなかったのですぐに了解した。
お昼すぎから行くことになった。

「午前中はなにをするの??」

「おしゃべりでもするか!」

「うん。」

かなこちゃんといろいろなことを話し合った。
かなこちゃんは頭がいいだけあって、とても物知りなので話しをしていて飽きたりなんかは絶対にしない。
逆にこっちがお嬢様でもないのに、いろいろなことを知らなさすぎて申し訳ない気がする。
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