スイーツ男子
なっなっなんでーーー?


私の目の前で…あの廣田くんが…


頭を下げている…
しかも…上半身を深々と90度ってー!



なっ何事ですか?



「誰にも言わないで欲しい。

そうじゃなくて、
誰にも言わないでください!」


???


今のセリフはどこから聞こえてるのですか?


ん?


んんん??



…?


えええー!!!廣田くんから聞こえてるし!


なんってこったでございます!


「あっあの…
なぜに私に謝って
おられるのでありましょうか???」



お辞儀の姿勢から、
上体を戻し、私の目を真剣に見ながら、
ゆっくりと口を動かす廣田くん…


「バラすつもりだろ?いろんな奴に」


バラす?

…?


「何故ゆえ?バラすのですか?」

はて?私は今おかしな質問をしているのか?


不思議そうに私の顔を見る廣田くん。


「俺がパンケーキ1人で食べてるとか、
俺が甘党とか、キモい!っとか言って、
どうせ噂して楽しむんだろ?
女子って生き物は…」

…?


「きっキモい!???そっそんな!
あっあなたがスイーツ男子って
いうのには正直驚きましたけども。
…だからと言ってキモいとか
そんな滅相もございません!
むしろ……」


むしろ、
モテ男で妖美で、人間離れした感じで、
怖い廣田くんが、少しだけ普通の男の子に
見えてホッとした…

なんて言えるわけありませんです!!!


危なく流れで言うところだったじゃ
ありませんか!!
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