スイーツ男子

ありがとう…って素直に言えない私って、
やっぱり複雑な構造をしているようです。

なんで…かな…

「…うん。」

としか言えなくて…
それは廣田くんに彼女がいるからなのか、
タケルとちゃんと話せなかったからなのか…
振ったことを後悔している気持ちがほんとはあるのかもしれないからなのか、



私には答えがわかりません。


世の中にはイエスノーだけでは答えられないことの方が、多いと思うのですが、
やっぱりこれって気持ち悪くありませんか?


「おい!なんだそのしょぼくれた顔。
ケーキ足らないか?」

……
「あの、そうでは…」

「じゃあなんだ?」

「…すっすみません…。なんでもないです」

「言え!」
ひえーこわすぎです。

「…気持ち悪いです!!」

「あ?ケーキの食いすぎか?」


ちょっとーーーっ!!
ってツッコミ入れようと
廣田くんの顔を見たら…言えないし。
真剣に言ってるんですね…

私のこと真剣に心配してくれてるんですね…

もしかして…ここに連れて来てくれたのも?
私のこと元気づけようとしてけれたのですか??



「大丈夫です!元気でました!廣田くんありがとうございます!」

それなら私は全力で応えます!
それに、その気持ちだけで、嬉しいですから!


「…無理して笑うな。あほ。」

いたっ!頭打つことないじゃないですか!!!

もうー!
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