スイーツ男子


だから私振られたの?



…間違えてるよ。
包容力があったら、タケルの全てを包み込めてたよ…

違うよ…タケル


「でもさ、違った。
もうとっくに湊に甘えまくってて…
もう離れらんなかった。
離婚なんて…どうでもいいぐらい、
高校行ってもつまんなくて、
毎日湊のこと考えてた。

ようやく、
俺の行き場も決まって、正式に離婚。
俺さ、母親についてくことになって、
それじゃあ、
金銭面できついだろうって、湊と同じ高校転入したんだ。
離婚よりもラッキーなんて少し思えた。
また湊の顔見られるって…
でも…もう遅かったな。
まぁ自業自得だ。だから俺なら平気だからさ」


弱ってるタケルは、
まだ私の前で強がって…、無理してて。

嫌。

「平気なんて言わないで…無理しないで…お願い…」

「…湊、ありがとう。
ここ、この家さ、今日で最後なんだ。
荷物まとめて、
学校近くのマンションに引っ越すから。
荷物まとめるのに苦戦しててさ。
でも、よかった。最後に湊が来てくれた。
湊とここにいた記憶も俺にとって大切な思い出だからさ…。なんか嬉しいや。
まあ、その分いろんな思い出が出てきてさ、
嫌になる。だからはかどんなくてさ…
母親がやりたがらない理由がよくわかる。」
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