スイーツ男子


放課後も…なぜかタケルは当たり前のようにうちのクラスにいて…驚くべきことに、真田くんとまで仲良くしている…
タケル…すごすぎる。

「俺もサッカー部入部しようかなー」

「まじ?来いよ!西南のエースだろ?
ここでやめんなんてもったいねぇから。
なっ?一緒にやるぞ!今日とりあえず来いって」

…真田くん。真面目に誘ってるんですね…


「おっけー!でも今日はとりあえず、
湊!帰るぞーーー!」

そう言って私の腰に手を回し、
教室を出て廊下を歩く?
歩かされてる??
あれ、歩きやすい…

えっと…
腰を押してうまく私を動かしているようですけど、
あの…その。

ちかーーーい!


近すぎ!



「あっあのさ!ちょっとこれはまずいって!」


「なに?どした?」


「手!」


「あ?別にいいだろ?湊歩くの遅いし!」

じゃなくてーー!女子の視線やばすぎだし!!
絶対危険だから!殺されますってーーーー


「なあ?それより湊。ありがとな」

「え?なにが??」

「きのう!助かった。」



ガッと上を見上げると、
私を見るタケルの顔が数センチ先にある。
顔がぱって熱くなったのは、顔が近くて、恥ずかしいのもあるけど、あの時付き合ってたころに好きだったタケルの優しい笑顔だったから…つい、思い出しちゃった。
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