スイーツ男子
あなたが好き


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次の日の学校では、
すぐさま、廣田くんと私が付き合ってて、
タケルと二股してるなんていう、
噂が広まっているという…


きっと昨日の朝からその噂が広まっているはずで、
今日の朝、いつも通りにうちでご飯をたべていたタケルも知っているはずなのに、
何も言わずに出て言った。

しかも…一人で出かけて行ったのだ。

いつもなら私を待つタケルがなぜ?
っと頭の上にはてなマークを浮かべていると、
お母さんが答えをすんなりと教えてくれた。


"昨日からサッカー部入部して、今日は朝練なんだってーー。大会出るときは私も見に行かなきゃ"

なんて、自分の息子ばりにキャピキャピするお母さんは、嫌いじゃない。


そして私も、真田くんの誘いを受けたタケルに嬉しさを感じる。


だから今日の朝は一人で登校。
いや、いままではこれが普通だったわけで…
なんて学校へ行くと、
いつもと変わった光景があった。


なぜか廣田くんが一人で下駄箱で立ち尽くしている。

しかも一人で…

いつもなら、登校途中から女子たちが囲み出すのにもかかわらず、
今日は一人…

昨日の怒鳴った廣田くんは、
囲み女子には相当応えたということが伺える。


昨日の今日で、なんとなく廣田くんと顔を合わすのが恥ずかしくて、
目を合わせずに、

おはようです。

と言うと、


「ほら行くぞ。」

と言い、私の手を取り、歩き出した廣田くんにつられて私の体も動き出す。


…?

…???

いや自然と手を繋いでるし…おかしいですよ!!

ここ学校ですし…

「どっどーゆーことですか??」


「うっさい。俺が昨日軽率な行動とってあんたに迷惑かけてるから、俺が責任とる。
それだけだから」


いや逆に…うっ

うっーーー!

この強い視線。

女子たちの冷たく突き刺さるような強い視線。

ぎゃぁーーーー、逆に私殺されかねない状況になってませんかーーーー???

なんて、廣田くんには言えず、
とりあえずは教室に入ることができた…


ふぅ。怖ガッタァ。
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