スイーツ男子


そして私は、
体育倉庫監禁事件からのあらましを
里奈姉様にお話いたしました。


「なるほど。
湊は、廣田くんにちゃんと告白してないのに
振られ、廣田くんに
嫌われていると分かりながらも、
好きでどうしようもない。ってこと?」

…最後の方が納得いかーーーん

「嫌われているなら、私も嫌いになりたいのに、いつもそばにいるから嫌いになれないんです!!」

ちゃんと訂正させていただきますぞ!
ふんっ!


「まっ。同じじゃない。
好きなんでしょ?廣田くんのこと」

はっ!!里奈姉様…なっなんてことを聞くのですか!!!
ストレートに聞かれるとその…
困ります!!!!

「顔、真っ赤だけど?」


「ぬっ!…まぁそーゆーことです」


くぅーー。なんか悔しい!!
もーやー

「別に嫌いにならなくていーんじゃない?」

「だっだっだって!!!
廣田くんは私が嫌いなんだよ??」

「嫌いなわけないじゃん。
廣田くんの照れ隠しだよ。
嫌いならわざわざ、湊につきまとったりしないでしょ?」

つきまとう???


いやいや!

「それは!!
廣田くんの囲み女子から守ってくれてるだけで、付きまとったりなんてされてません!!」


「ふーーん?
違うと思うなー。だってよく考えてご覧よ?
囲み女子たちだって、廣田くんを巡って争いが絶えないんだよ?でも廣田くんは見て見ぬ振りじゃん?なーんで湊だけ助けたりするかなー?それに、朝も帰りも、ずーっとだよ??嫌いだったらできないよ?そんなこと?鈍感な湊もさすがにさーー」












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