スイーツ男子

「あっいや、聞いてはないですけど、
あの時の二人の雰囲気見てればわかります。
お似合いですし…」


彼氏彼女以外に二人の関係性なんて思いつかないくらいですよ!!

「そかそかー。なーんだよかったぁー。うんうん。心配しちゃって。彼女いるって知らなくて、湊ちゃん好きになっちゃってたら、かわいそうかなぁー?って思って。
一安心。よかったよかったー。
あっ、でもね、最近隼人、湊ちゃんのこと、すっごく心配してるみたいなの?
大丈夫?なんかあった?」

廣田くんは私のこと、美女さつき様には軽く話してるのかな…。そりゃそうだよね。二人は付き合ってるんだし。

「いや、そんな大丈夫です!!」


「そぉ?隼人あーみえて、優しいじゃない??だから湊ちゃんのことほっとけないみたいなんだけど、でも、湊ちゃん大丈夫ならいいよね??」


「いい??」

「ん?もうさ、隼人と学校以外では会わないでね。」

美女さつき様は、胸の位置まである髪の毛をさらっとかきあげ、美しく整った笑顔で、さらっと、冷たい言葉で言った。

さらっと…

言い慣れてるのかな…。なんて思わせるような、そんな言い方で。

< 306 / 416 >

この作品をシェア

pagetop