スイーツ男子

真田くんとショッピングモールをプラつき、
カフェに到着。

「あっここパフェ有名な所!!
今、季節のパフェってイチゴだから食べたい!!いい?
あっでも並んでる…
あっでも真田くん甘いの平気?」


「うーん。がっつり甘いのは無理だけど、
パフェみたいにフルーツたくさんならいける!
せっかくだし並んんで食べよーぜ」


普通の男子って甘いの苦手なんだ。
だから廣田くん…隠したかったのかな。

並んでる人たちみんな女子…

…きゃっあの人かっこいー。1人で来てるのかなー。
いや違うでしょ!彼女待ちで並んでるだけに決まってんじゃん!
まじいーな。どんな彼女なんだろー。

並んでる子が話しているのが聞こえてきた。
そんなにかっこいい人??
まさか芸能人とか??

行列に並ぶ人たちを
辿りながら顔を確認していると、
並んでいるのはほぼ女の子たち。
さらに数メートル先に1人で列に並ぶ
男性が見えたので、
目を凝らして見ると…

げっ!!!!

なっなにしてるの?廣田くん…


まっまずい!

そうでした。スイーツ男子でした。
スイーツ食べに来たんですよね…

絶対彼女待ちではない。

確実に1人だし…

あっ!!
やばっ真田くんに見つかる!

「あっとえっとーー!やっぱさー、並んでるし、
別のとこにしない?」


「せっかく来たしさー食べてこーよ!
なっ?遠慮すんなって!」


うっちがーーう。遠慮とかじゃないしーー!
こうなったら、廣田くんに気づかせて、
逃げてもらうしか!!


「あーーーー!!」
とりあえず大きな声を出したものの、
スマホいじってて見てないし!

もーーー!廣田くん!
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