スイーツ男子
はっ。廣田くんと2人。
とはいっても、帰り道にはが途中まで一緒な私たちは、ここ最近は2人で帰宅している。
2人の時間も最初は怖わくてたまらなかったけど、
今では普通にになってきた。
…
…
「なに?」
「え?なっなにとはなんですか?」
「元気ない」
…確かに今暗い気持ちですけど…
タケルって名前を聞いただけで、
悲しい気持ちになっちゃいまして…
クラスにタケルって名前の子が
いなくてよかったって
思ってるほど、
その名前聞きたくなかったのに…
しかもタケル、元気ないって…って
心配してしまう私。
ほんと自分でもムカつく。
はあーあー
なんて廣田くんには言えません。
「うーん。少しね。まだテストの点数分からないから不安ってのもあるし…」
嘘ではない。これも一つの要因でもあるし…
「赤点だと土日休めねぇし。きついな」
「…そうなんだよね。
でも別に彼氏がいるわけじゃないし、
家族との予定もないし、
暇だから、学校行った方がある意味
充実してたりして…。
それよりも、
廣田くんにご教授頂きましたのに、
赤点なんて取るわけには
いかないのです!!!」
「…あんたって、寂しいやつなんだな」
はっ!!!
そんな…追い打ちかけなくても…
自分で言っておきながら、人に言われると
結構へこむんですけど…